25th Oct, 2019

STRAWBERRY-FIELDS 2020年度カレンダーでコラボレーション!
日本画家の平良志季さんと対談しました!

Creative Session vol.1

ストロベリーフィールズでは毎年恒例となっている、冬のフェアのノベルティとしてプレゼントするカレンダー。
今回の2020年度版カレンダーは、注目の若手日本画家・平良志季さんと一緒に作りました。
そこで、シュガー・マトリックスの代表取締役である東紗千子が、平良さんとじっくりお話ししてきました。

アートフェアで運命的(?)に出会った2人がコラボしてカレンダー作りをすることに

: 今回はカレンダーを作っていただいて本当にありがとうございました。とっても素敵に出来上がってうれしいです!
―今回、平良さんとのコラボに至るきっかけは何だったんですか?
: 毎年アーティストの方々にカレンダーを頼んでいて、今年はどういった方にお願いしようかなと思っていた時に、たまたま『アートフェア東京』に見に行ったんです。そこで平良さんの作品に出合って引き込まれました。作品の前で「荷物を置かせてもらっていいですか?」と聞いたら、「大丈夫ですか?お持ちしますよ」と、そこにいた女性が対応してくれたんです。さらに「この作品を描いた方っていらっしゃるんですか?」と聞いたら、その女性が「私です」と(笑)。作品のグレード感からして、こんなに若い方だとは思わなかったので驚きました。その場で挨拶して、カレンダー作りをお願いしたいというお話をしました。
―カレンダーに携わっているのは、毎回かなり大物のアーティストの方々ですよね。
: 毎年違ったテイストで作っていて、お客さまにも喜んでいただいてます。そのせいでお願いするみなさんがプレッシャーを感じちゃうみたいで(笑)。
平良 : ・・・私も嫌でした(笑)。
―そうなんですね(笑)。そもそも平良さんがこういう作風の絵を描くようになったきっかけは何ですか?
平良 : 藝大ではデザイン科だったんですけど、機械がすごく苦手で(笑)。みんながフォトショップを使ったりして作品を作る中、私は学校の課題を全部手描きの絵で提出していたんです。その姿を見ていた日本画家の先生から「もう君は絵でいきなさい」と言われて。それで転向しました。妖怪とか神様、神社や和服など、元々好きだったものを描くようになりました。
―絵のモチーフはどんなところからインスピレーションを受けているんですか?
平良 : 不思議な話とかを読むのが好きなんです。昔話にも不思議な話がたくさんあるし。あとは江戸期の日本画家の絵や、中国とかアジアの古い絵を見たりしています。

今回のカレンダーはこちら!

表面はカレンダー、裏面は御朱印帳として使える、その名も「御暦帳(おこよみちょう)」。月ごとに季節にマッチした平良さんの作品が載っている他、装丁や紙の色など細部にまでこだわりが詰まっています。専用の巾着袋付き。

シュガー・マトリックス 代表取締役 東紗千子

とにかくおめでたい感じにしたくて、
紙や布の色から巾着まで全部にこだわりました

―カレンダーを作るのは今回が初めてとのことですが、意識したところはありますか?
平良 : おめでたい感じにしたかったです。どのページを開いてもテンションが上がる、だけど品があって趣のあるカレンダーを目指しました。
: 一番最初に平良さんから提案していただいたのが、もうこの御朱印帳の形だったんです。で、一発で決まりました。
平良 : 御朱印帳も巾着も、やりたかったこと全て叶えてくださってびっくりしてます。私自身、何年も前から御朱印集めをしていて、すごく好きなんです。『平良神社』というオリジナルの御朱印も入れてあります。
: 布張りや金箔にもこだわっていて、すごく素敵ですよね。それをちゃんと予算内であげていただいて(笑)。
平良 : 先に布を決めて、次に何種類かある中から箔を決めて。巾着のひもの色も、今回のために染めてもらったんです。紙の色も真っ白は嫌だから、生成りっぽい自然な色を選びました。
: ヴィンテージ感がありますよね。人々が過ごしてきた時間を感じさせるような。
平良 : 確かにいつも作品の「ヴィンテージ感」って大切にしてます。その言葉、今初めて聞いたんですけど(笑)。古色を取り入れたりとか。キレイに作ろうという気持ちはなくて、趣がある感じにしたいと思ってました。
―「御暦帳(おこよみちょう)」という名前はご自分で考えたものなんですか?
平良 : そうなんです。「カレンダー」っていう文字を表紙に載せるのが嫌で、御朱印帳の雰囲気を残すなら「暦」かな、と。「暦帳」だけだとしっくりこなかったので、「御暦帳」に。その名前を最初の提案時から使っていました。

日本画家 平良志季

誰かを楽しませたいと思う気持ちが
お互い「ものづくり」の原動力になっています

―平良さんはストロベリーフィールズの服を元々よく着ていたということですが、ブランドに対してどんなイメージがありますか?
平良 : 「ここの服を着ていれば何も言われないだろう」っていう(笑)。
: 確かにそれを目指してます(笑)。よくぞ言ってくれました(笑)。
平良 : 言い方失敗しちゃったかな(笑)。普段はヤンキーみたいな格好なので(笑)。
―カジュアルなんですね(笑)。
平良 : ぶかぶかのジャージとか着ています。でもやっぱり人前に出る機会も増えたし、母と一緒に服を探していたんです。で、ストロベリーフィールズを見つけて、「ここの服ならいつどんなタイミングで誰に会っても大丈夫」って思いました。どの服も組み合わせやすいからコーディネートに悩まなくていいし。
―ファッションと絵、ジャンルは違えど、お2人には「ものづくり」をしているという共通点がありますよね。それを通して、お客さまや観る人にどんなことを伝えたいですか?
: シュガー・マトリックスは来年(2020年)で40周年なんですけど、これだけ続いたのはお客さまとともに歩んでこれたからだと思います。お客さま目線を大切にしてきたから、とりあえず40年もったのかな?と(笑)。今、お客さまがいいと思うのはどんなものか、常に謙虚に考えながら流行を取り入れてやってきました。平良さんが絵を描くときにも、そこらへんは考えますか?あまり関係ないですか?
平良 : アーティストって「自分のために作る」「他人の意見は取り入れない」みたいな姿勢がカッコイイとされる時代もあったと思うんです。でも今の時代そうじゃないことが多い気がしていて。私もどちらかと言うと、「観てくださる人がいてこそ絵が生まれる」みたいな気持ちがあるんです。そういう「人を楽しませたい」という気持ちがあるので、そこはすごく一緒です。真逆なのは、私は流行に全く敏感じゃないこと。だからこういう絵を描いていて。それが他の人と違うということで、注目していただけるのはうれしいですね。一緒の部分と真逆の部分がありますけど、でも「人のために動こう」という気持ちが一緒なのはうれしいです。
: 「人を楽しませたい」「喜んでもらいたい」というのは一緒なんですよね。例えば作品を買って飾ってもらうことでお家の中が幸福感に包まれたりとか、服を着て気持ちよくなったりとか。そこが「ものづくり」の意味なのかなぁと思います。

平良 志季(Taira Shiki)/日本画家

1990年東京都生まれ。2013年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
15年同大大学院修士課程(押元一敏研究室)修了。
妖怪などをモチーフに壱目様という独自の妖怪や着物の女性などの作品を描いている。
全国百貨店他、個展グループ展多数。